【グラドル自画撮り部のひみつ:第三回】塚本舞「妄想の具現化としてのグラビア」
秋の夜長、虫の音が心地よい季節となりましたが、みなさまいかがお過ごしですか?
グラビアアイドルは、こんな季節でも水着!
もちろん真冬だって水着!
ですが、撮影現場は室温を高くしていただいてることが多いので、そんなに辛くはないのですよ☆(氷点下での撮影なんかも、時にはあるとかないとか…)
そして水着姿ももちろんいいけれど、水着にプラスαの小物を用意することで、より可愛い、季節感の溢れるグラビアが完成することもあります。
私は、グラビア写真とは非現実的な衣装や撮影シチュエーションによって、妄想が具現化された世界だと思っています。
本来、水着は輝く夏の太陽の下、プールや海でしか着用しないもの…ですが、グラビアは違います。通常ならば水着を着ることのない、室内だったり、寒い季節だからこそ、表せる世界観がそこにはあるのです…!
例えば、こちらの写真。
ビキニにニーソックスを履くと、肌色の見え方が変わりますよね。この非現実的な組み合わせが違和感となり、ついつい、まじまじと見てしまいます。スカートの裾とニーソックスの間が『絶対領域』ならば、ニーソックスから伸びるこの太ももは、さしずめ『無限領域(インフィニティ・テリトリー)』とかでしょうか?
続いては、こちら。エプロンの下から、ちらりと水着が見えているのがお分かりでしょうか?恥ずかしながら『旦那さんの帰りを待つ新妻』をイメージした自画撮りです。「見えていいの?」というチラリズムって、通常の水着自画撮りよりも妄想を掻き立てられますよね。ちなみに靴下を履いているところもポイントだったりします。
こちらの設定は『隣に住むお姉さん』。家の中だからと、大きめのニットをゆるっと着てお掃除をしていたんだけど少し休憩。「…ふぅ、疲れたぁ。」な瞬間の自画撮りです。
じ、実際にはこんな隣人もあんな新妻もいないのは百も承知なのですが(汗)「こういう画っていいよね」というシチュエーションを視覚化してみたら、こうなりました♪
こちらは、チャームポイントである腰肉を、セーターを使って強調した自画撮りです。捲り上げることによって見える露出面積って、そのままの状態よりもなんだか"萌え"ますよね。どうしてそこに至ったのか、それまでの経緯や心境を想像したりして楽しめるからでしょうか?
私が考えるグラビアの良さとは、一枚の写真からどれだけの物語を想起させられるか、です。パッと見て理解が出来るグラビアよりも、少し不思議だったりフックがあるものの方が「妄想の余地」があって、個人的にはそそるものがあります。
ふわふわの帽子に、ニットのロングマフラー、あったか靴下…そしてビキニ!倉持由香ちゃん風に言うと『暑いのか寒いのかわからない職人』。しかし、この必然性のなさこそ、THEグラビアであると私は思います。実用的ではないけれど、なんだか可愛い。首元が隠れてるのに谷間が見える、ウエストは隠れるのに腰肉がチラリ。といったように、肌の見え方も自分で調節できます。
このようにチラリズムやフェティシズムを研究することで、水着そのままの姿より、セクシーに!夢のある!自画撮りが撮れたりするのです。並べてみると、露出面積の足し算引き算にこそロマンが詰まっているのでは?と感じました。
さあ、あなたも常識を捨て、グラビアの新たな楽しみ方に目覚めてみませんか?
(塚本舞)